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今年は9月23日秋分の日に名古屋の中電ホールにて開催された「全国子ども大正琴コンクール」
間もなく誕生から100年を迎えようとしている大正琴を次世代を担う子供たちの育成と継承を目的に、発祥の地・名古屋で開催されているこのコンクールも今年で5回目!

今年も全国から大正琴愛好家の子供たちが参加。
参加グループは、ライブ参加とビデオ参加を合わせてナント37グループ300名以上に及び、年齢別にA〜C部門とソロ部門に分かれ、それぞれ最優秀賞を目指して、大正琴による自由な音楽表現を披露しました。
さて、今年の澄音キッズは10歳〜15歳以下のグループB部門と単独演奏のソロ部門の2部門に分かれて出場!B部門で出場したのは中学生から高校生の女子三人組、澄音ガールズたち。ソロ部門で出場したのは今年でコンクール出場年齢最後となる高校3年生の澄音キッズ最年長Aくん。
共にコンクールで最高の演技ができるように日々練習を重ねてきました。

コンクール当日、午前9時30分に会場入り。まずは、ソロ部門Aくんからリハーサル開始。今回は初めて独自で演奏台も持ち込み、舞台前での演奏を演出。意外に客席との距離が近く「本番はヤバイ、、緊張するかも」と本人談(笑)
続いて、澄音キッズ女子三人組のリハーサル。
三人の呼吸を合わせる「よっ!」の掛け声のタイミングやアコースティックな生音で披露するため独りずつマイクで音出しもしっかりチェック。「登場の時の表情も笑顔がいいよね・・」と何やら三人で打合せ・・・
リハーサル後は、3Fロビーにて出演者の皆さん合同で昼食。先生方から差し入れの美味しい手作りの昼食を頂き、お腹もいっぱいに。いよいよ本番に向けてスタンバイ!!
今年はソロ部門出場のAくんは袴男子!澄音キッズ女子三人組は着物風華やかな半被とニッカ姿!
みんなそれぞれに凛々しい姿に大変身。

さあ〜気合いを入れて、いざ出陣!
オープニングから間もなく、プログラム2番で登場したのはソロ部門・澄音キッズAくん。
演奏曲目は津軽民謡より「津軽じょんがら節」九弦琴特有の奏法を活かし、独奏でも多人数で弾いているようなダイナミックな演奏を披露。中盤から終盤にかけての早弾き奏法や緩急をつけながら、一音一音繊細な余韻を残す大正琴本来の生の音色の美しさ、また津軽のじょっぱり精神を芯の強い音で表現するので聴いて欲しい!と云うように制限時間の5分間を堪能させてくれる、力強い見事な演奏を披露しました。会場からは大きな溜息と拍手が湧き上がっていました。

続いてプログラム13番目で澄音キッズ女子三人組が登場です。
演奏曲目は邦楽曲・長唄より「勧進帳」を披露。今回挑戦したのは歌舞伎の十八番といわれる有名な楽曲。
義経と弁慶がニセの通行手形「勧進帳」を見せて飛び六法というユニークな姿で関所を突破するという代表作を大正琴で場面の情景を思い描くように表現。
時には弾むようにリズミカルに、また音の強弱で慌てた様子を表現したり、キレの良い「よっ!」の掛け声で三人息を合わせ一糸乱れぬ演奏を見事に披露しました。今回新調した鮮やかな半被姿の三人は舞台でも一際華やかでした。
演奏後には三人立ちあがり一礼。礼儀正しい真摯な姿にも会場の皆さんから好感度が高かったようです。

演奏を終え客席に戻ったみんなは「緊張で足がガタガタ震えてた・・・でも今までの中で一番良い演奏が出来たと思う」とホッと安堵の表情を浮かべていました。
さて、いよいよ結果発表!!
「心臓がドキドキで止まりそう〜」と祈るように発表を待ちます・・・

結果は見事・・・B部門&ソロ部門の2部門で”優秀賞”を受賞!!おめでとうございます(^^)V
頑張って練習を重ねてきた成果ですね。

コンクール終了後、ロビーでは澄音キッズを応援に来て下さった皆さんや参加グループの方から「良かったよ♪おめでとう」とお声を掛けていただきました。「また来年・・・」と遠方から貸し切りバスで来ていたグループの皆さんなど、全国大会ならではの交流も毎年楽しみでもあります。

また今大会でも表現力豊かにクオリティが高くなっていく皆さんに驚かされ、アンサンブルのバランスや楽器本来の音色を活かした奏法に創意工夫が感じられました。
元気いっぱいに楽しく演奏を披露してしていたグループ。また演奏とともに豊かな表現力あるグループは正確な技術の向上だけではなく、衣装などにもこだわりトータルで演奏スタイルの魅せ方も工夫しながらバランスが良かったと思います。
コンクールでは、みなさんの切磋琢磨していく姿と何よりも子供たちの緊張感のなかで見られるキラキラとした表情が素晴らしいです。継続は力なり!これからも大正琴の新たな可能性がどんどん広がっていくことを願っています。

緊張感漂うなかで最高の演技を披露した子供たち。またご指導にご尽力頂いた先生方、温かいご声援を送って頂いた皆様、誠にありがとうございました。来年に向けて目標を新たにした澄音キッズ!これからも応援をよろしくお願い致します!
【中日新聞発行 なごや西ホームニュースに掲載して頂きました】

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